日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

短刀

【刀剣紹介】無銘藤四郎

無銘藤四郎 『享保名物帳』所載、粟田口吉光極めの短刀です。堺の天王寺屋こと津田宗及が天正八年(一五八〇)二月二十五日、京都において織田信長から見せられた刀剣の中に「無銘藤四郎」の名があります。これは『名物帳』の無銘藤四郎と別物なのか、それと…

【刀剣紹介】倶利伽羅正宗

倶利伽羅正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの短刀です。寛文九年(一六六九)七月三日付で、本阿弥光温の五千貫の折紙がついています。もと浅野家蔵です。出し鮫、角合口拵えは浅野家でつけたのでしょう。柘榴の目貫は後藤祐乗の折紙付きで小柄は赤桐、…

【刀剣紹介】大阪当麻

大阪当麻 『享保名物帳』所載の短刀です。織田信長の一族に織田駿河守忠政という武将がいました。のち中川八郎右衛門尉重政と改名したのは中川家の養子になったため、ともいいますが明らかになっていません。江州野州群にあった領地のことで柴田勝家と争い、…

【刀剣紹介】後藤来国光

後藤来国光 『享保名物帳』所載、来国光の短刀です。もと後藤家六代栄乗が所持していました。寛永元年(一六二四)に、代金三百枚の折紙が付きます。『享保名物帳』編集のころは、上総国大多喜城主・松平備前守正久の所持でした。 刃長は九寸二分(約二七・…

【刀剣紹介】後藤藤四郎

後藤藤四郎 『享保名物帳』所載、粟田口吉光の短刀です。江戸幕府の金座・後藤庄三郎光次旧蔵といいますが、後藤庄右衛門旧蔵という異論もあります。元和(一六一五)の初めごろか、本阿弥家に代付けにきたとき、当主の光室は、表の切先の刃が焼き崩れている…

【刀剣紹介】庖丁正宗

庖丁正宗 一.武州忍城主・松平家に伝来し、もと安国寺恵瓊が所持していました。恵瓊は関ヶ原で敗北後、京都の鞍馬山月昭寺や建仁寺に潜んだあと、西本願寺の家老・下間刑部卿の婿、端ノ坊明王の所に隠れていました。そのことを閑鎮という僧が徳川家康の命で…

【刀剣紹介】豊後正宗

豊後正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの短刀です。もと多賀豊後守高忠が所持していました。その後の伝来は不明ですが、大阪城にあったころ、本阿弥光徳が押形をとっています。『享保名物帳』編集のころは、相州小田原城主・大久保加賀守忠方の所蔵でし…

【刀剣紹介】庖丁すかし正宗

庖丁すかし正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの短刀です。刃長が七寸一分五厘(約二一・六センチ)と短く、かつ身幅が一寸三分(約三・九センチ)と広く、料理用の包丁に似ていたところから庖丁正宗とも、また爪付き護摩箸の透かし彫りがあるため、透か…

【刀剣紹介】不動正宗

不動正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗作の短刀です。京都の医師・野間玄琢の祖父は野間左衛門次郎宗安といい、織田信長に仕えていました。信長の死後は浪人となり、天正十六年(一五八八)八月五日に没しました。彫刻が巧みだったとみえ、本阿弥光二の頼み…

【刀剣紹介】伏見正宗

伏見正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗作の短刀です。徳川家康が京都の伏見で召し上げたため伏見正宗とも、そのとき飛騨国高山城主・金森長近が取り次いだため金森正宗とも、また拵えの目貫が駒だったため駒目貫正宗とも呼ばれました。 初め二百五十枚の折…

【刀剣紹介】道意正宗

道意正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗の短刀です。泉州堺の商人・岡本道意が掘り出したもので、埋忠寿斎に金具を作らせました。そして、紀州和歌山城主・浅野幸長に売りました。浅野家から水戸の徳川家に贈ったのか、同家から将軍家へ献上しました。彫物に…

【刀剣紹介】金森正宗

金森正宗 『享保名物帳』所載の相州正宗の短刀です。三百枚の折紙付きです。慶長十三年(一六〇六)に金具を埋忠寿斎に作らせました。それを嗣子・出雲守可重に伝え、可重逝去のとき、その子長門守重頼より、父の遺物として国次の刀とともに、徳川家康に献上…

【刀剣紹介】九鬼正宗

九鬼正宗 『享保名物帳』所載の短刀です。初め、小早川隆景が所持していました。志摩国鳥羽城主・九鬼守隆の弟・五郎八は能が上手でした。慶長(一五九六)の初め、伏見城で舞ったのを賞して、無銘の短刀を与えました。その時はまだ正宗の折紙が付いていなか…

【刀剣紹介】小玉正宗

小玉正宗 『享保名物帳』所載の短刀です。尾張徳川家にあり、慶安(一六四八)年間に千貫の折紙が付きました。その後、同家の分家にあたる美濃高須藩主・松平家に贈られました。以後、同家に伝来し、昭和十年に重要美術品に指定されました。しかし戦後、本刀…

【刀剣紹介】夫馬正宗

夫馬正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗在銘の短刀です。もと豊臣の家臣・夫馬甚十郎所持としたものがありますが、甚次郎または甚二郎が正しいです。夫馬は「夫間」とも書きます。木間としたものもありますが、不間の誤写で夫間の誤記です。夫間甚次郎は豊臣…

【刀剣紹介】小松正宗

小松正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗の短刀です。前田家三代利常が正宗とみて購入、本阿弥光甫に見せたところ、それに同意したので本阿弥本家の鑑定に出しました。本家では延寿国資との鑑定でしたので、折紙をつけず、小堀遠州に金粉でただ「無銘」とばか…

【刀剣紹介】前田正宗

前田正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの短刀です。初め、前田利家またはその嫡子・利長が所持していました。慶長六年(一六〇一)九月晦日、ニ代将軍秀忠の娘・珠姫が利長の弟・利常のもとに入輿したとき、相州小田原城主・大久保忠隣が送っていき、越…

【刀剣紹介】親子藤四郎

親子藤四郎 『享保名物帳』焼失之部に所載されています。初め、堺の豪商・奈良屋甚左衛門入道宗悦が所持していました。その後、石黒甚右衛門が入手しました。甚右衛門は池田利隆の臣、馬術の達人として有名なほか、剣槍にも長じていました。 さらに、豊臣秀…

【刀剣紹介】朱銘藤四郎

朱銘藤四郎 『享保名物帳』所載、粟田口吉光の朱銘入り短刀です。もと大老・酒井雅楽頭忠世の所蔵でした。元禄十二年(一六九九)八月九日に、本刀のほか来国光・当麻の短刀、藤原定家の色紙、大燈国師の墨跡を将軍綱吉に献上し、金五千両を賜りました。翌十…

【刀剣紹介】岡本正宗

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】岡山藤四郎

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】烏丸藤四郎

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】和歌山鷺森正宗

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】大阪長銘正宗

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】岩切藤四郎

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】大阪親身藤四郎

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】江戸親身藤四郎

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】浮田志津

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】稲葉志津

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…

【刀剣紹介】有楽来国光

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…