2018-10-18 【刀剣紹介】肥後江 享保名物帳 刀剣紹介 太刀 郷義弘 肥後江 『享保名物帳』焼失之部所載、越中郷義弘作の太刀です。ただし無銘です。本阿弥光塔の取り次ぎで、肥後国熊本城主・加藤清正がが千五百貫で買ったものです。それで熊本江ともいいます。清正の娘(瑤泉院)は慶長八年(一六〇三)、徳川家康の命により、紀州の徳川頼宣に入輿することになりました。その時、婚引き出として、清正はこれを頼宣に贈りました。頼宣はこれを家康に献上しました。明暦三年(一六五七)の江戸城炎上のさい焼失しました。 刃長二尺三寸四分(約七〇・九センチ)、金二百枚の折紙付き。 参考文献:日本刀大百科事典