2018-10-04 【刀剣紹介】太子屋国吉 刀剣紹介 享保名物帳 短刀 国吉 太子屋国吉 『享保名物帳』所載、粟田口国吉作の短刀です。泉州堺の太子屋という酒屋旧蔵でした。 醍醐屋と書くのは誤りです。本阿弥光徳が百枚の折紙をつけました。徳川頼宣がまた駿府にいたころ、将軍秀忠に献上したものを、元和七年(一六二一)、徳川義直が名古屋へ帰るとき、これを贈りました。その後また将軍家へ献上されたが、明暦三年(一六五七)の江戸城炎上で焼失しました。 刃長八寸八分(約二六・七センチ)、表裏に刀樋と添え樋があった。 参考文献:日本刀大百科事典