日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】福島光忠

福島光忠

享保名物帳』所載、備前長船光忠作の太刀です。もと福島正則の佩刀でした。正則の四男・正利が寛永元年(一六二四)七月十三日、父の遺物として将軍に献上した「大光忠」とは、本刀のことでしょう。『享保名物帳』編集のころ、常州茨城郡宍戸(茨城県西茨城郡友部町)の藩主・徳川頼道のもとにありました。すると、将軍家より頼道、またはその父・頼雄へ下賜されたものでしょう。

刃長二尺三寸七分五厘(約七二・〇センチ)、表裏に樋をかく。在銘、金三十枚の折紙付き。

参考文献:日本刀大百科事典