日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2017-11-14から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】鷹の巣宗近

鷹の巣宗近 『享保名物帳』所載、三条宗近作の脇差です。 大木の上に光を放つものがあるので、登ってみたところ、鷹の巣の中にこの刀がありました。鷹の子を取ったあとに、刃物を入れておくことがあったからです。それは豊臣秀吉のころだったので、本阿弥光…

【刀剣紹介】結城来国俊

結城来国俊 『享保名物帳』所載、来国俊作の短刀です。もと下総の結城家伝来です。徳川家康の次 男・秀康が、天正十八年(一五九〇)に、結城晴朝の養子となり、この短刀を継承しました。秀康が慶長十二年(一六〇七)に没すると、長男の松平忠直が継承しました…

【刀剣紹介】北野江

北野江 『享保名物帳』所載の名物、郷義弘作の太刀です。本阿弥光瑳・同光益の両人が、泉州堺から買ってきたもので、同光徳が義弘ときめ、千五百貫の折紙をつけました。そして 中心に「江磨上 光徳(花押)」と金象嵌を入れました。この文字は本阿弥光悦が書い…

【刀剣紹介】武蔵正宗

武蔵正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの刀です。刀号の由来について、『享保名物帳』には、宮本武蔵旧蔵説と、紀州徳川家の家来から出たものを、武蔵国江戸で召し上げたから、という説とがあります。 将軍家の『御腰物台帳』では、宮本武蔵説を採って…

【刀剣紹介】堀尾正宗

堀尾正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの短刀です。もと芸州広島城主・福島正則が所持していました。正則は慶長十六年(一六一一)二月、埋忠寿斎に金具を作らせ、拵えをつけてすぐ、遠州浜松城主・堀尾吉晴に金百三十枚で売りました。吉晴が慶長五年(…