2018-10-17 【刀剣紹介】泛塵 刀剣紹介 脇差 泛塵 刀の異名です。真田幸村の差料で、紀州の高野山から出たものといい、幕末には紀州藩士・野呂某が所蔵していた脇差です。中心に金象嵌で、「泛塵 真田左衛門帯之」とあり、さらに作は宇多国次で、堀川国広が磨り上げたことも、金象嵌で入れてありました。泛塵は浮塵に同じで、人の生命は、空中に浮かぶ塵のように、はかないものと達観した心境の表現でしょう。 参考文献:日本刀大百科事典