2018-09-26 【刀剣紹介】小駒切り 刀剣紹介 太刀 郷義弘 小駒切り 鍋島勝茂所特、郷義弘の太刀です。勝茂が天正十七年(一五八九)十歳で、肥前国神埼郡城原の勢福寺城主・江上家種の養子になったとき、婿引き出として江上家重代のこの太刀を、勝茂に与えました。勝茂は慶長五年(一六〇〇)、関ヶ原の役のとき、初めは石田方について戦ったが、のち関ヶ原合戦には加わりませんでした。そして徳川方につくことを許されたので、同年九月二十五日、家康を伏見城にたずね、赦免のお礼として、これを家康に献上しました。『享保名物帳』所載の「鍋島郷」はこれの後名でしょう。 参考文献:日本刀大百科事典