日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【お勧め刀剣書籍】正宗

本日のお勧め刀剣書籍

十月も半ばとなってきましたね。思えば今年も残り二ヶ月をきっているんですね。昔、大学の先輩に二十歳を超えると一週間が早く、社会人になると一年が早く感じる、と言われたことを思いだします。たしかに、あの頃は時間が過ぎるのを長く感じましたが、今では早く感じてしまいます。そろそろ、来年の準備をし始めたほうが年末楽に過ごせるかもしれない、と考えています。
では、本日のお勧め刀剣書籍は『正宗』です。

正宗

本書籍は正宗のみを取扱った書籍となります。前回同様、平成十四年一月から六月まで静岡、富山、愛知、東京の各美術館で行われた『正宗 日本刀の天才とその系譜』に展示された刀剣が掲載されています。
正宗の作品は在銘が少なく、そのほとんどが無銘の作品となっています。掲載されている刀剣は、正宗の師匠から正宗の弟子、正宗の再現も含めた内容となっています。また、正宗と相州伝をまとめた総論は当時の名工たちの歴史やその関係性を窺い知ることができ、のちの刀工たちに大きな影響を与えたことがわかります。

鎌倉期の名工、正宗

鎌倉時代といえば、鎌倉幕府の台頭、二度にわたる蒙古襲来など動乱の時代ともいえます。そんな時に現れたのが正宗です。正宗は名工として腕をふるい、多くの弟子も輩出しました。その弟子たちは「正宗十哲」と呼ばれています。本書籍は正宗の刀剣の展示により相州伝法の流れを追い、正宗の存在と真価を見出すものとなっています。

以上が『正宗』の紹介となります。刀剣だけでなくその拵えも豪華絢爛で見惚れてしまいます。本書籍は発行から大分時間が経っていますので、古書店などには置いてあるかもしれませんね。

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