2018-11-15 【刀剣紹介】若緑 刀剣紹介 太刀 若緑 奥州住千寿作の太刀です。源為朝が久安六年(一一五〇)、十三歳のとき父の勘気にふれ、九州に追われたとき、この太刀を父為義よりもらいました。久寿二年(一一五五)、京都に帰るとき、三男の鶴王丸基朝に与えました。基朝の七代の孫・大友公朝は、応永五年(一三九八)、領内の香春城、つまり現在の福岡県田川郡香春町の城が落城し、寄手の大内盛見と和睦が成立したとき、これを盛見に贈りました。その後は消息不明です。 参考文献:日本刀大百科事典