日本刀の世界 ~日本の様式美~

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【お勧め刀剣書籍】源清磨

本日のお勧め刀剣書籍

先日、木枯らし一号が関東で発生したようですね。いよいよ冬本番。風邪を引かないよう、皆様お気を付けください。この時期になると恋しくなるのはやはり、温かいお鍋ですね。また学生の頃の話になりますが、男ばかりの仲良し四人組の飲み会で鍋をしてことがあります。その時した鍋は水炊きで、具材は肉だけという若さ故にできた鍋です。冷凍の安い豚肉をひたすら食べていました。今ではもうできないことですね。
さて、今回は『源清磨』の紹介です。

源清磨

本書籍は、信濃毎日新聞社の創刊百十周年を記念して昭和五十八年に開催された「信州が生んだ幕末の名工 源清磨展」に展示された刀剣が掲載されています。
以前、紹介しました「虎徹と清磨」に掲載されている刀剣との被りはありますが、信州の生んだ幕末の刀工として稀にみる天才名工としての作品を一度に見ることができる一冊になります。
また、天才・清磨の人柄とその半生についても書かれ、清磨の名刀工としての生き様を見ることができます。さらに江戸に定住するまでに様々なところで作品を造っているため、作風の違いなども見比べることができます。

激動の幕末

さて、清磨が名工として名を轟かせた頃、ペリー来航などにより日本は長い鎖国歴史の終末を迎えようとしていた時代でした。その頃の日本は平和で身を守るための刀剣は折れ、曲がりやすいものが多く、清磨は戦うための刀剣を造り始めました。そのため、南北朝期の刀剣スタイルを求めていきました。そのため、掲載されている刀剣はどれも力強いものになっています。
また、特別展示として国宝である「太刀 銘 筑州住左(名物江雪左文字)」も掲載されています。

以上が『源清磨』の紹介になります。生前、祖父が持っていた一冊で私が刀剣を好きになった一冊でもあります。興味がある方はぜひ探してみてください。

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