日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【お勧め刀剣書籍】日本刀 五ヶ伝の旅 山城伝編

本日のお勧め刀剣書籍

先日の飲み会の続きなんですが、学生の頃と違い、少しだけ贅沢が出来るようになりました。あの頃は安い缶チューハイを買って家で朝まで飲むか、均一系の安い居酒屋に行くかのどちらかでしたが、今では少しいいお店で飲めるようになりました。飲む種類のお酒もそれぞれ変わっていたので、年を取ったんだとしみじみ感じました。

さて、今回のお勧め刀剣書籍は『日本刀 五ヶ伝の旅 山城伝編』です。

日本刀 五ヶ伝の旅 山城伝編

本書籍は日本刀剣界の重鎮、田野邉道宏氏が月刊誌で連載していたものを纏めた刀剣鑑定の専門書となります。今回は「山城伝編」とし、山城国を代表する鍛冶刀工集団を事細かく、丁寧に取り上げられています。

特に注目すべきは本書籍に掲載されている刀剣写真、押形は宮内庁をはじめとした名だたる博物館、美術館、研究書などにしかない名刀ばかりです。

また、刀工の代表的な銘をそれぞれ並べて掲載されており、銘について研究する方はもちろん、歴代刀工の銘を見比べて楽しむことができる一冊となっています。

様々な刀工たち

本書籍は、三条、五条物をはじめ、粟田口派、綾小路派、来派、延寿派、長谷部派信国派となっており、それぞれの代表的な刀剣、銘を懇切丁寧に説明され、掲載されています。特に、藤四郎吉光の代表銘が並べて比較することができ、その時の時代などによって大きな変化を感じ取ることができます。また、滅多にお目にかかることが出来ない国宝「へし切長谷部」の写真も掲載されています。

以上が『日本刀 五ヶ伝の旅 山城伝編』の紹介となります。最近発行されていますので、書店などに置いてあるかもしれません。

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