日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】文殊の槍

文殊の槍

河内守包定作の槍です。包定は手掻包永の末葉で、延宝(一六七三)ごろの人です。大和から江戸へくだり、常州土浦藩主・土屋家のお抱え工となりました。麻布の御薬園の別荘にあった柳の井、実は善福寺の惣門のうちにあった柳の井、という名水をくんで、槍に焼きを入れました。それが優秀だったので、「文殊の槍」といって珍重されました。

参考文献:日本刀大百科事典