日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】細川正宗

細川正宗

肥後熊本城主・細川家から、正徳二年(一七一二)六月、この正宗と粟田口国安の刀、左の安吉の短刀および伽羅などを、千四百七十両で、水戸の分家である奥州守山藩主・松平頼貞が購入、以後同家に伝来しました。

刃長八寸一分(約二四・五センチ)、反りで、身幅は狭い。表裏に刀樋をかく。地鉄はよく詰まり、地沸えつく。刃文はもと小彎れ風に沸え崩れ、切先は皆焼となる。中心はうぶ、目釘孔二個、無銘であるが、元禄十四年(一七〇一)、本阿弥家の折紙付く。

参考文献:日本刀大百科事典