2018-10-12 【刀剣紹介】鍋通し正宗 刀剣紹介 享保名物帳 正宗 短刀 鍋通し正宗 『享保名物帳』追記の部に所載されています。相州正宗作の短刀です。豊臣秀頼が慶長十六年(一六一一)三月二十七日、京都の二条城で徳川家康と対面のさい、家康よりこれと大左文字の刀を贈られました。大坂城では一之箱に納められていたが、大坂落城のさい焼失したとみえ、その後は消息不明です。 刃長八寸(約二三・六センチ)、中心の長さ三寸二分(約九・七センチ)。差し表に護摩箸、裏に腰樋をかく。目釘孔二個、鑢目は筋違い、中心先は剣形。無銘で、千貫の折紙付き。 参考文献:日本刀大百科事典