2018-10-12 【刀剣紹介】鳴神兼定 刀剣紹介 刀 鳴神兼定 濃州関住和泉守兼定の刀の異名です。徳川家康の異父弟で、伏見城代の松平定勝が元和元年(一六一五)、大坂の夏の陣で、この刀を揮って功をたてた、というが、大坂の役では両度とも、伏見城の守護に当たり、奮闘する機会はありませんでした。その娘が、上州厩橋城主・酒井忠行に嫁入りのさい、持参していったが定勝の子孫にあたる老中・松平定信が、酒井家から返還してもらいました。定信が藩祖の定綱、つまり定勝の三男で、勢州桑名藩主だった定綱を、鎮国神社として祀ったとき、鳴神兼定を社宝として奉納しました。 参考文献:日本刀大百科事典