友切丸
名剣の名です。
1.源氏の重宝・髭切りの異名。
2.古剣書の所説 三条宗近の作という。
3.江戸城紅葉山宝蔵の刀 刃長二尺三寸(約六九・七センチ)、金拵え付き、源頼朝の佩刀という伝来になっていた。
4.戯曲の友切丸 曽我狂言は人気があったので、多くの戯曲が書かれている。そのうち、『稲光田毎月』では、友切丸を鶴ヶ岡八幡宮へ奉納するが、目貫が紛失していることになっている。『国色和曽我』や『助六曲輪名取草』では、箱根山で紛失、となっている。『御慶曽我扇』では、大磯の虎が友切丸の目貫・縁頭・鍔をはずし、売ってしまったことになっている。
参考文献:日本刀大百科事典