日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】綱切丸

綱切丸

1.信州の諏訪神社蔵です。

刃長二尺三寸六分(約七一・五センチ)、無銘。古風の太刀拵え付き。 寿永三年(一一八四)正月、佐々木高綱宇治川の先陣のさい、河中の綱を切った、という伝説の刀です。昭和三十五年六月一日夜、山田満喜男が油小路忠吉の太刀(重要文化財)とともに盗み出したが、処分に困り諏訪湖中に投棄したといいます。

2.足利忠綱の佩刀です。治承四年(一一八〇)五月、源頼政と合戦のさい、宇治川に張った綱を切った太刀です。備前正恒の作です。

参考文献:日本刀大百科事典