日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】松浦安吉

松浦安吉

享保名物帳』所載、筑前の左安吉作の脇差です。もと肥前平戸城主・松浦肥前守所持でした。慶安二年(一六四九)、松浦家から本阿弥家に来たので、金六十枚の折紙を出しました。その後、加賀の前田利常が購入、本阿弥家に出すと、枚数が百三十枚に上がりました。本阿弥長根が文化九年(一八一二)三月、お手入れしました。その後の消息不明です。作風も刃長一尺一寸七分(約三五・四センチ)、というほかは不明です。

参考文献:日本刀大百科事典