日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】宗喜貞宗

宗喜貞宗

享保名物帳』所載、相州貞宗の短刀です。もと石田三成の茶道頭・宗喜の所持でした。ただし宗祇とも書きます。寛永十九年(一六四二)十一月十四日、将軍家光が、近く水戸へ帰国する徳川頼房を城中に招き、饗応したさい、頼房に贈りました。本阿弥光温の代金百三十枚の折紙がついていました。以後、同家に伝来していたが、大正十二年の関東大震災で焼失しました。

刃長八寸三分五厘(約二五・三センチ)、表に素剣、裏に護摩箸を彫る。無銘。

参考文献:日本刀大百科事典