日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

国綱

【刀剣紹介】桶丸写し

桶丸写し 播州(兵庫県)赤松家重宝・桶丸の模作です。筑後(福岡県)久留米城主・有馬家は、赤松則村の子孫といい、粟田口国綱作の桶丸が伝来していました。 差し表に「元禄三庚午八月吉日 平安城助房」、裏に「桶丸行平作 於武江写之」と在銘、差し表に幡鉾と…

【刀剣紹介】鳩丸

鳩丸 1.短刀 粟田口国綱の作です。初め花山院家の家士・岡野内匠介健則が、慶長十八年(一六一三)、徳川家康から拝領しました。元和六年(一六二〇) 六月、将軍秀忠の娘・東福門院が、後水尾天皇に入内したので、その守り刀として健則より献上しました。寛永九…

【刀剣紹介】善鬼国綱

善鬼国綱 『享保名物帳』焼失之部所載、粟田口国綱の太刀です。 刃長二尺五寸五分(約七七・三センチ)。ただし二尺一寸八分(約六六・二センチ)とする異説もある。 聖護院門跡が大和の大峰山入りするとき、お伴をする善鬼とよばれる山伏が、これを佩用すること…

【刀剣紹介】鈴浪国綱

鈴浪国綱 公家の三条家伝来の太刀の異名です。粟田口国綱の作品です。腰刃が鈴浪、つまり急に高くなって、寄せてくる波に、似ているところからの命名でしょう。三条公頼が天文二十年(一五五一)、周防の大内義隆邸で、陶晴賢の乱に巻きこまれ、殺されたので、…

【刀剣紹介】大国綱

大国綱 『享保名物帳』焼失之部所載です。一名、光鬼ともいいます。初め播磨の守護・赤松満祐の所持でしたが、嘉吉元年(一四四二)六月、将軍義教を殺した事件で、一族が自尽して果てたので、将軍家の有に帰しました。その後の消息は不明ですが、おそらく足利…

【刀剣紹介】大国綱

日本の美、日本刀 まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表…