日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

信国

【刀剣紹介】竜太刀

竜太刀 遣明船で輸出された太刀のうち、最上のものです。応仁二年(一四六八)の時は二振りで、刀身は信国の作で、原価は一振り三貫文、柄や鞘は藤左衛門の作でした。藤左衛門は「摂津守方 中間」、とあるから、細川勝元お抱えの鞘師だったことになります。鞘…

【刀剣紹介】卍信国

卍信国 卍を刀身に彫った京の信国の剣です。 刃長一尺三寸八分五厘(約四二・〇センチ)、鎬の上に樋をかく。表の樋はほぼ中央部で切れ、そこに卍を彫る。地鉄は板目肌で、刃縁は紐がかる。地沸えつく。刃文は直刃に小乱れまじり、砂流し・金筋走る。鋩子は小…

【刀剣紹介】松浦信国

松浦信国 『享保名物帳』追記の部所載、尾州徳川家蔵です。これの説明に、「足を上り竜とも云、脇差の由、光律被申」とあります。これは本阿弥長根が、元文二年(一七三七)没の本阿弥光律の記録を見て書いたものです。光律は『享保名物帳』編集当時、生存して…

【刀剣紹介】上り竜信国

上り竜信国 『享保名物帳』追記所載、京の信国の大脇差です。細川忠興が豊臣秀吉に献上したもので、拵え付きの刀を入れる三之箱に入れてありました。そのとき本阿弥光徳は、押形をとっています。慶長十六年(一六一一)四月二日、徳川義直が徳川家康の使者とし…

【刀剣紹介】宗三信国

宗三信国 三好政長入道宗三の所持の刀です。天文十八年(一五四九)、宗三敗死のあと、織田信長の手にわたり、天正八年(一五八〇)二月二十二日、天王寺屋こと津田宗及が京都において、信長をたずねたとき、本刀を拝見しました。その後の消息不明です。本能寺の…

【刀剣紹介】地蔵信国

地蔵信国 毛利輝元が厳島神社に奉納した脇差の異名です。 刃長一尺六寸一分(約四八・八センチ)、平造り、差し表に三銘柄の剣、裏に地蔵尊の彫刻があることからの命名。刃文小乱れ。差し裏に「源左衛門尉信国」とあるが、「国」の字は普通の書体と異なる。腰…

【刀剣紹介】紅葉山信国

紅葉山信国 『享保名物帳』所載、京の信国作の脇差です。もと江戸城の紅葉山にあった宝蔵所蔵のものを、寛文六年(一六六六)十月八日、将軍御用に移管したものです。 刃長は一尺〇五分(約三一・八センチ) 、または一尺一寸五分五厘(約三五・〇センチ) という…