日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-11-27から1日間の記事一覧

【偉人の刀剣】山中鹿之介の刀

山中鹿之介の刀 中国の尼子氏の忠臣、いわゆる尼子十勇士の随一・山中幸盛所持の刀です。その第一は、新身国行でした。 そのほかに、「宗近」と在銘、二尺二寸八分(約六九・一センチ)の太刀で、直刃が少し乱れ、そのなかに半月形の打ち除けがあったので、半…

【偉人の刀剣】吉田松陰の刀

吉田松陰の刀 幕末の志士、教育家として有名な松陰の刀です。長州藩では五十七石余の微禄ではあったが、山鹿流兵学師範という家柄だったので、刀剣類もかなりあったはずです。松陰の肖像に描かれている脇差は、鍔がなく、柄糸を巻かない腰刀の形式になってい…

【偉人の刀剣】吉田忠左衛門父子の刀

吉田忠左衛門父子の刀 赤穂義士、忠左衛門兼亮は郡奉行、その子・沢右衛門兼貞は蔵奉行でした。父子とも良い刀を持っていました。吉田家の足軽だった寺坂吉右衛門の記憶によれば、忠左衛門の大刀は備前長船祐定初代の在銘で、刃長二尺五寸(約七五・八センチ)…

【偉人の刀剣】淀君の刀

淀君の刀 豊臣秀吉の愛妾・淀君所蔵の刀剣です。昭和十三年十一月、某家の売立に出たものです。 刃長八寸五分(約二五・八センチ)、表裏に刀樋と添え樋をかく。地鉄は板目肌に地沸えつく。刃文は直刃、鋩子小丸。中心はうぶ、「来国次」と三字銘。 宝永五年(…

【偉人の刀剣】淀屋辰五郎の刀

淀屋辰五郎の刀 元禄(一六八八)ごろ、大坂の豪商として知られた淀屋辰五郎所蔵の刀です。淀屋の五代目で、正しくは三郎右衛門といいます。宝永二年(一七〇五)五月、分を越えた豪奢や詐欺の罪をもって、闕所・所払いの刑に処せられました。 その時の没収品中…