日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-11-07から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】八樋正宗

八樋正宗 織田信長が天正三年(一五七五)二月三日、甥の津田七兵衛信澄を、江州大満(高島郡高島町)の城主に封じたさい、織田家伝来の刀とともに与えた相州正宗の短刀です。妻が明智光秀の娘だったため、光秀謀叛のとき、光秀と同心と誤解され、大坂城において…

【刀剣紹介】八八王

八八王 今川範国所持、粟田口国吉の太刀の異名です。延元元年(一三三六)、京都の阿弥陀峰の戦で、尊氏方の範国は、伊勢の愛という大力の侍の兜の鉢と半首を切り割ったものです。兜のハチと半首のハツを合わせて、八八王と名づけました。 参考文献:日本刀大…

【刀剣紹介】山姥の槍

山姥の槍 柳生宗矩が将軍家光より拝領の笹穂の槍です。寛永十七年(一六四〇)、将軍から大和の高取城を与えよう、との内命があったが、郷里の柳生に帰りたかったのであろう、植村家政を推挙しました。その代わりに、この槍を拝領、という伝説があります。 参…

【刀剣紹介】大和丸

大和丸 皇室伝来の剣です。 刃長一尺九寸一分(約五七・九センチ)、両刃の古剣、無銘。柄は金の延べ板で包み、桐・笹・唐草の彫刻。鞘は梨子地に、麒麟・鳳凰・桐・笹などの時絵があり、金具は金無垢で、桐・笹・唐草の彫刻があった。 参考文献:日本刀大百科…

【刀剣紹介】矢目国俊

矢目国俊 中心の差し表、目釘孔のうえに、矢目状の孔のある来国俊です。ただし、その孔は裏に通っていません。それは平造りの短刀で、差し表に「来源国俊 主(生)年七十八」、裏に「文保元年丁丑七月日」、と銘があります。その押形をみると、銘振りが正真の…