日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-10-29から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】水田長光

水田長光 筑後柳川城主・立花宗茂の旧蔵刀の異名です。征韓の役のさい、家臣の風斗就澄が敵兵を五人斬り、六人目に刀が折れました。それでも脇差をもって敵を倒しました。宗茂はそれを賞して、水田長光を与えました。その後、海戦のさい、水田長光をもって敵…

【刀剣紹介】微塵丸

微塵丸 曽我十郎祐成が仇討ちのときの佩刀です。建久四年(一一九三)五月、暇乞いのため箱根権現の別当、行実を訪ねたとき、行実が餞別として十郎に贈ったものです。十郎の討死後、源頼朝はこれを箱根権現に、再び寄進したものといい、刃長三尺三寸(約一〇〇…

【刀剣紹介】三浦来国光

三浦来国光 駿河御分物として尾州徳川家へ分与された脇差です。拵え付き、金五枚の折紙がつきます。本多上野介正純が徳川家康に献上したもので、刀号の三浦は、下総(千葉県)佐倉城主だった三浦監物重成のことでしょう。 参考文献:日本刀大百科事典

【刀剣紹介】三日月一文字

三日月一文字 備前一文字の太刀です。寛正四年(一四六三)三月、細川成之らの軍勢が、将軍義政に追われた畠山義就の立てこもった、河内国錦部郡(大阪府南河内郡)の嶽山城を攻め落とした時、将軍義政は賞として、これを成之に与えました。成之はのちこれを将軍…

【刀剣紹介】見返り元重

見返り元重 備前長船元重作の刀です。 刃長二尺三寸一分五厘(約七一・一センチ)。直刃に小乱れまじりの刃文。中心に折り返し銘で、「備前国長船住元重」とあり、裏に「見返 昔某氏斬人某人顧而為二依名之 元禄二已夏熊本侯所贈於養世公今茲明治元辰秋授臣菅…