日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】南禅長義

南禅長義

備前長船長義作の脇差の異名です。異名の由来は不詳です。土佐の山内家旧蔵でした。

刃長一尺(約三〇・三センチ)、反り一分(約〇・三センチ)。地鉄は板目肌、映りはない。刃文は、差し表が五の目乱れ、裏が彎れ調の小五の目乱れ。鋩子は尖り、長く返る。中心は区送り、目釘孔四個。表に「備前長船長義」、裏に「文和元年八月日」、と大銘に切る。

参考文献:日本刀大百科事典