日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】秋田国行

秋田国行

享保名物帳』の焼失之部に記載されています。もと秋田城之介所持でした。越後高田城主・松平越後守光長から本阿弥家にきて、百五十枚の折紙を出したことが、慶安四年(一六五一)七月以後の控え帳に記載されています。その後、将軍家に献上、三千貫に極めなおしました。

刃長一尺(約三〇・三 センチ)。表裏に刀樋、鎺下で細くかき止める。添え樋もあって、所々に消え残る。切先の差し表、ふくらの下、棟まちより少し上の辺の上、切先より七分(約二・一センチ)ほど下の棟などに、疵があった。銘は「来国行」と三字銘。

参考文献:日本刀大百科事典