日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【お勧め刀剣書籍】備前一文字

本日のお勧め刀剣書籍

夜の冷え込みが強くなってきましたね。私の実家が雪国のこともあり、寒さには強い自信があります。実際、高校時代はカーディガンと学ランのみで、ジャケットやコートなどは一切羽織ることがありませんでした。今でもパーカーかカーディガンのみで大丈夫なくらいです。しかし、それも今だけなんだろうと思っています。十二月になれば布団にも毛布が登場するのでしょう。ちなみに、かけ布団の上に毛布をかけるのが正しいようですが、あの毛布の肌触りが恋しくて中に入れてしまいます。あの気持ちよさには感慨深いものがありますよね。
さて、今回紹介するお勧め刀剣書籍は『備前一文字』です。

備前一文字

本書籍は平成十九年十一月から翌年の七月まで静岡・岡山・東京・愛知にある美術館で開催された「華やかな日本刀 備前一文字」に展示された刀剣が掲載されています。
鎌倉初期の頃に誕生した備前国一文字は名工則宗から始まりました。始祖の則宗は花弁を連ねたような丁子文を特色とし、一門から生まれた吉房・則房・助真らは桜花の爛漫と咲き匂うがごとき華麗な刃文を創造しています。その後、古備前派・長船派らの台頭により室町末期まで華やかな刃文を競い合いました。
本書籍はそんな一文字派の刀剣が一堂に会する内容となっています。特に目を惹くのは国宝に指定されている「太刀 銘 一(号上杉太刀)」が拵え付きで掲載されています。凛とした刃文に豪華絢爛な拵えは必見です。また「刀 無銘一文字(名物南泉一文字)」も掲載されています。

一文字派の歴史

一文字派で特に面白いと感じるのは鎌倉初期から末期にかけて銘の入れ方が徐々に変化していくところです。それにより、時代の移り変わりを感じることができます。
本書籍では、その一文字派の刀工の歴史や後鳥羽院御番鍛冶についての論文なども掲載され、とても興味深い内容になっています。刀剣の説明だけでなく、その刀工の歴史的背景や関係性を詳しく知ることができる一冊となっています。

以上が『備前一文字』の紹介になります。各美術館に訪れれば在庫があるかもしれませんね。ぜひ探してみてください。

 

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