日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

【刀剣紹介】新身来国光

日本の美、日本刀

まだ腰に刀を差していた時代、日本刀は自分の身を守るためだけではなく拵えの装いや粋な刀装具を周囲に見せ、その刀を差す武士の品格を表していました。また、現代のように自身を彩るものは多くなく、腰に差す刀剣でその人のお洒落さをも表していたといいます。そんな千差万別ある日本刀を紹介していきます。

新身来国光

『享保名物帳』所載の脇差です。一本に「来国俊」とするのは誤りです。
会津藩主・保科正之が三千貫で求めました。正之が寛文九年(一六六九)に隠居したのち、来国光の短刀を将軍家に献上しています。
徳川実紀』にも『寛政重修諸家譜』にも、ただ来国光とだけあり、親身の二字を冠していませんでしたが、しかし、それは親身来国光だったようです。『享保名物帳』に、正之の遺物として献上した、と記載がありますがそれは誤りのようです。将軍家に入ってから代付けは二百枚に上がっています。
刃長一尺七分(約三二・四センチ)身幅が広く、重ねも厚いので、親身という刀号を付けたものである。地鉄は杢目に板目まじり。刃文は直刃にすこし小乱れと足がはいる。「来国光」と三字銘。
戦後、重要文化財に指定されています。

参考文献:日本刀大百科事典
写真:刀剣名物帳「親身来国光」

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