日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-11-29から1日間の記事一覧

【偉人の刀剣】後藤又兵衛の薙刀

後藤又兵衛の薙刀 もと筑前黒田家の家老、のち大坂城に入って討死した後藤又兵衛基次所持の薙刀は、「豊前国住了戒藤原家能作」で、「後藤又兵衛尉基次所持之」、と彫付け銘がありました。刃長は一尺七寸五分(約五三・〇センチ)、刃文は乱れ刃で、幕末まで黒…

【偉人の刀剣】縄無理之介の刀

縄無理之介の刀 武田信玄陛下の武将、那波(縄)無理之介の脇差です。「甲州城内ニ而義助作之 天正元年癸酉正月吉日 甲州武田四郎内 ナハムリノスケ」と在銘です。この脇差は、本阿弥忠敏著『古刀秘苑』にも所載されています。しかし、武田時代は躅ヶ崎館とい…

【偉人の刀剣】広瀬武夫の刀

広瀬武夫の刀 日露戦争の際、陸の橘中佐と並んで海の軍神と謳われた広瀬武夫中佐は、海軍兵学校卒業の翌明治二十五年、少尉として軍艦比叡で、遠洋航海の途次、オーストラリアのシドニーに入港した時、親日家の建築師・ブラウンが、油絵の額をくれました。そ…

【偉人の刀剣】桐野利秋の刀

桐野利秋の刀 戦前、鹿児島の南洲神社参考館に、利秋の佩刀として白柄、朱鞘入り刃長三尺二寸(約九七センチ)、「平安吉」と在銘の大刀が陳列してありました。これは利秋がまだ吉野村で百姓をしていた時分、家財道具を売り払ってまでして、購入したものともい…