日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-11-09から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】横雲正宗

横雲正宗 1.『享保名物帳』焼失之部所載、相州正宗極め朱銘入りの短刀です。 刃長八寸七分(約二六・四センチ)、平造りで彫物はない。差し表は五の目乱れで、切先は二重刃になり、鋩子は乱れ込んで、ほとんど焼き詰め。裏も五の目乱れで、地のほうに二重刃や…

【刀剣紹介】夢切り

夢切り 上杉謙信が永禄七年(一五六四)、常陸の佐竹義重に贈った備前三郎国宗の太刀です。義重が大田城の櫓で昼寝中、夢で蛇に呑まれようとするのを、この太刀で追い払いました。覚めてみると太刀が鞘からぬけ出し、戸に立てかかっていたので、異名を「抜け戸…

【刀剣紹介】遊佐大郷

遊佐大郷 越中郷義弘作の太刀です。刃長二尺九寸一分(約八八・二センチ)、のち磨り上げても、二尺四寸五分(約七四・二センチ)あったので、大郷と呼ばれました。この遊佐氏は畠山家の重臣・遊佐河内守長教のことでしょう。同家重代には、河内有成の太刀もあり…