2018-11-02から1日間の記事一覧
武蔵野 鈴木正雄作刀の号です。 刃長二尺四寸八分(約七五・一センチ)、刃文は中直刃。銘は差し表に、「文久三年二月 東都剣工源正雄」、裏 に「蝦夷の南海宇賀浦の砂鉄以て 武蔵国江戸に於て造り むさし野と名付」と切る。 参考文献:日本刀大百科事典
村雲久国 『享保名物帳』焼失之部所載、粟田口久国作の太刀です。もと関白秀次の母の守り刀です。秀次の菩提を弔うため、文禄五年(一五九六)、瑞竜寺を今の京都市上京区竪門前町に建てました。その付近を村雲というので、俗に村雲御所と呼ばれました。出家し…
村雲丸 粟田口久国作の太刀です。 佩き表に「藤次郎久国」、裏に「村雲丸」と切る。中心は初めうぶで、目釘孔も一個の、のち雉子股になおされ、目釘孔も二個に増えている。これと「享保名物」の村雲久国とは、別物であろう。 参考文献:日本刀大百科事典
陸奥新藤五 『享保名物帳』所載、相州の新藤五国光作の短刀です。もと会津城主・蒲生氏郷所持でした。それから子の秀行、孫の忠郷に伝わりました。忠郷はわずか十歳で藩主となり、老臣・森川半弥の輔導をうけていたので、これを半弥に与えました。忠郷が寛永…
六つ股長義 相州小田原城主・大久保家伝来、備前長船長義作の刀です。徳川家康は天正二年(一五七四)四月、遠州犬居(静岡県周智郡春野町)の城主・天野景貫が、武田方だったので、これを攻略すべく軍を出したが、犬居の南を流れる気田川が増水して渡河できませ…