日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-11-01から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】向井国広

向井国広 江戸幕府の船奉行・向井忠勝所持、堀川国広作の脇差です。 刀長一尺二分(約三〇・九センチ)、平造り。地鉄は小板目肌詰まり、地沸えつく。刃文は中直刃、小沸え出来。鋩子小丸。差し表に杖、裏には樋のなかに、払子の浮き彫り。その下に「錯凌臓雪…

【刀剣紹介】蜈蚣切り

蜈蚣切り 俵藤太秀郷こと藤原秀郷が蜈蚣(百足)を切った、という伝説のある太刀です。琵琶湖にすむ竜神から、江州野洲郡の三上山、または滋賀郡の比良山にすむ蜈蚣に、夜な夜な悩まされるので、退治してくれ、と頼まれました。承諾して、竜神のいる湖底の竜宮…

【刀剣紹介】百足丸

百足丸 刀の異名です。 1.小田原北条氏の子孫で、のち幕臣となった北条家伝来です。 刃長二尺四寸七分(約七四・八センチ)。表裏に棒樋をかき、佩き表の樋のなかに、「大悲多門天」と彫る。刃文は五の目丁子乱れ。中心はうぶ。佩き表に「備州長船秀光」、裏に…