日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-10-30から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】乱れ髪一文字

乱れ髪一文字 安芸の厳島神社の宝刀です。 刃長一尺五寸四分(約四六・七センチ)、菖蒲造り、無銘。戦国期の小さ刀拵え付き。柄は金の打ち出し較、目貫は金無垢の竜、柄糸は茶色で平巻き、頭は角、縁は赤銅で樋形、鎺は一重の金で縦筋入る。栗形と返り角も金…

【刀剣紹介】三寅丸

三寅丸 菅恒の刀の異名です。万寿三年(一〇二六)作の太刀の銘に、「寅年寅日寅時三月三日 菅恒」とありました。源頼朝が伊豆国田中(静岡県田方郡大仁町)において、伊豆山権現(熱海市伊豆山)から授けられたといいます。菅恒の住地については、山城・丹波とも…

【刀剣紹介】翠丸

翠丸 備前兼光作の太刀の異名です。越後国三島郡長峰山(新潟県長岡市長峰町)の城主・新田氏の一族に伝来したものが、同郡富岡村(長岡市富岡町)の遠藤孫兵衛の祖先の手に渡りました。それを宝暦十二年(一七六二)、長岡藩主の牧野家が金百両で召し上げ、褒美と…

【刀剣紹介】蓑丸兼光

蓑丸兼光 征西将軍・懐良親王の佩刀、という伝説の太刀です。九州の旧家に伝来していた時分は、蓑に包んで家の棟木にくくり付けてあった、というので、蓑丸の号がつけられました。古い山金の太刀拵え付きです。 刃長二尺八寸(約八四・九センチ)くらい、刃文…

【刀剣紹介】美濃屋正宗

美濃屋正宗 紀州徳川家伝来、無銘相州正宗極め、刃長一尺六分(約三二・一センチ)、平造り、地鉄よく詰まり、大肌まじる。刃文は小沸えつき、匂い深く、砂流しかかり、金筋も入る。 もと伊予西条城主・松平頼淳の長女、鑑姫所持でした。鑑姫は寛政(一七八九)…