日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-10-26から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】松浦国行

松浦国行 駿河御分物として、尾州徳川家へ分与された太刀です。加藤清正が徳川家康に献上したものです。拵え付き、金二十五枚の折紙つきます。国行は来派か当麻派か不明です。 参考文献:日本刀大百科事典

【刀剣紹介】万歳楽

万歳楽 勢州亀山藩主・石川家伝来、一尺八寸二分(約五五・二センチ)の脇差の銘として、「萬歳楽」と金象嵌を入れた下に、「長谷部国重 応安元年六月日」と切ります。石川家を出たあと、昭和十二年、重要美術品に指定されました。 万歳楽とは雅楽の一種で、賀…

【刀剣紹介】卍信国

卍信国 卍を刀身に彫った京の信国の剣です。 刃長一尺三寸八分五厘(約四二・〇センチ)、鎬の上に樋をかく。表の樋はほぼ中央部で切れ、そこに卍を彫る。地鉄は板目肌で、刃縁は紐がかる。地沸えつく。刃文は直刃に小乱れまじり、砂流し・金筋走る。鋩子は小…

【刀剣紹介】松古葉

松古葉 刀の異名です。土浦藩士・鈴木家蔵の刀で、差し表に「備前国住与三左衛門尉祐定 五郎左衛門尉清光」、裏に「進上谷光信殿 松古葉 大永六年八月吉日」と切ります。松の古葉が触れるとすぐ落ちることを、この刀で触れると、胴がすぐ落ちることにかけた…

【刀剣紹介】松浦信国

松浦信国 『享保名物帳』追記の部所載、尾州徳川家蔵です。これの説明に、「足を上り竜とも云、脇差の由、光律被申」とあります。これは本阿弥長根が、元文二年(一七三七)没の本阿弥光律の記録を見て書いたものです。光律は『享保名物帳』編集当時、生存して…