日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2018-10-24から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】細川正宗

細川正宗 肥後熊本城主・細川家から、正徳二年(一七一二)六月、この正宗と粟田口国安の刀、左の安吉の短刀および伽羅などを、千四百七十両で、水戸の分家である奥州守山藩主・松平頼貞が購入、以後同家に伝来しました。 刃長八寸一分(約二四・五センチ)、反…

【刀剣紹介】星月夜正宗

星月夜正宗 武田信玄所持、相州正宗極めの脇差です。武田信玄が将軍・足利義輝より拝領、と伝えられるもので、武田家滅亡後、徳川家康が入手、それを六男の忠輝に与えました。忠輝が流罪になり、再び家康のもとに帰ってきました。それを十一男の頼房が拝領、…

【刀剣紹介】母子丸

母子丸 名刀の異名です。謡曲『紅葉狩』の主人公にもなっている、余五将軍・平維茂の佩刀です。母子丸は慕狐丸の宛て字かともいいます。維茂の八代の孫・平長茂は、文治(一一八五)ごろの人であるが、生まれるとすぐ行方不明になりました。四年後に狐塚、つま…

【刀剣紹介】星亨斬り

星亨斬り 東京市参事会長の星亨を、明治三十四年六月二十一日、参事会員室において殺した時の伊庭想太郎の刀です。それは伊庭家伝来の武州住正重とする説があるが、本阿弥光遜が大正十三年十一月二十五日、警視庁の刑事課鑑識係室で見たのは、越前守助広の角…

【刀剣紹介】星切りの太刀

星切りの太刀 織田信長の愛刀の名です。もと曽我五郎時致所持といわれるもので、信長は金銀をちりばめた太刀拵えをつけていました。天正三年(一五七五)十一月二十八日、長男の信忠に家督を譲ったとき、この太刀も信忠に与えました。しかし、信忠が本能寺の変…