日本刀の世界 ~日本の様式美~

日本の伝統文化である日本刀の刀工・刀鍛冶、名刀、刀剣書籍など

2017-11-09から1日間の記事一覧

【刀剣紹介】庖丁すかし正宗

庖丁すかし正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗極めの短刀です。刃長が七寸一分五厘(約二一・六センチ)と短く、かつ身幅が一寸三分(約三・九センチ)と広く、料理用の包丁に似ていたところから庖丁正宗とも、また爪付き護摩箸の透かし彫りがあるため、透か…

【刀剣紹介】不動正宗

不動正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗作の短刀です。京都の医師・野間玄琢の祖父は野間左衛門次郎宗安といい、織田信長に仕えていました。信長の死後は浪人となり、天正十六年(一五八八)八月五日に没しました。彫刻が巧みだったとみえ、本阿弥光二の頼み…

【刀剣紹介】早川正宗

早川正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗作の刀です。もと紀州和歌山城主・浅野幸長の家来で、早川伝右衛門という者が、江戸へ売りにきました。鞘もなく、反古紙に包んでありました。浅野家の腰物係が本阿弥光甫に見てもらったところ、光甫が、本刀は相州正宗…

【刀剣紹介】伏見正宗

伏見正宗 『享保名物帳』所載、相州正宗作の短刀です。徳川家康が京都の伏見で召し上げたため伏見正宗とも、そのとき飛騨国高山城主・金森長近が取り次いだため金森正宗とも、また拵えの目貫が駒だったため駒目貫正宗とも呼ばれました。 初め二百五十枚の折…